http://www.pressnet.co.jp/osaka/kiji/150131_16.shtml
命を守る笑顔をつくる
鶴見緑地パートナードッグタウン協会理事長
柳原英次さん
犬が自由に運動できるドッグラン施設と、 「保護犬」(捨てられたなどの理由で飼い主がいない)の譲渡を目的とした施設が統合した「鶴見緑地パートナードッグタウン」の発起人。大阪市の公園内では、初の施設だと話題を呼ぶ。
ペット関連業界一筋34年。働きながら、ビジネスとしての競争だけでなく、新たな価値観や質を高める必要性を感じていた。 殺処分問題を憂い、同施設の構想が10年前から始まったが、広報活動では評価こそ高いものの形にならない。
昨年5月に建設局の事業者募集のコンペを勝ち抜き、場所を確保し、計画が実現した。非営利団体のため、運営は設立基金や企業からの賛助会員会費、個人からの寄付金でまか なう。「金がない分、知恵を出さねば」と施設はトレーラー式のユニットでコストを下げ、ソーラーシステムを設備し、災害時にも独立で機能できるよう配慮した。工事では自ら長靴を履いて作業を手伝った。
オープンから1カ月でドッグランの登録者は300人を超え、保護犬の譲渡もすでに数件決定している。「人を変えるのは難しいが、環境は変えられる。環境を変えれば人は変わる」と、殺処分ゼロを目指し活動は続く。